今回は記事の前半で、TwitterやInstagramなどの認知度の高いSNSのNFT活用事例を解説し、記事の後半では、今後NFTを活用を活用すると予想されるSNS、ブロックチェーン技術を活用した分散型SNSを紹介していきます。
Web3が発展するにつれて、SNS企業が続々とこの業界に参入し始めています。
また、有名人やインフルエンサーなどが、SNSのプロフィールをNFTにするというトレンドが一時発生し、SNSとNFTの関係についても話題となりました。
本記事を読み今後のSNS利用などの参考にしていただければと思います。
SNSでNFTを活用するメリット
SNSでNFTを活用するメリットは大きく分けて3つあります。
3つのメリットを一つ一つ解説していきます。
本人アカウントの証明
1つ目は、NFTの保有者が、NFTを用いて本人のアカウントだと証明ができる点です。
NFTはブロックチェーン上で発行されているため、唯一無二の一点もののデータになります。
偽アカウントが多数存在するSNSですが、NFTをプロフィール写真に設定することで、NFTの特性を利用して簡単に本人のアカウントなのか、偽物のアカウントなのかの判断がつくようになります。
これにより、偽物のアカウントによる詐欺被害や迷惑行為などが起きにくくなるのではないかと期待されています。
集客効果
2つ目は、NFTの発行者が、集客効果を期待できる点です。
例えば、〇〇さんという有名人がNFTをプロフィール写真に設定したとします。
すると、NFTを保有していることが注目され話題になるのはもちろん、そのNFTに好感をもった人や既にNFTプロジェクトに参加しているファンが「このNFTを使用しているなら〇〇さんも応援しよう」と考える流れが生まれるのではないかと言われています。
結果として、多方面からのファン獲得に繋がり、新規の集客が期待できるのではないでしょうか。
親密なコミュニケーション
3つ目は、クローズドなコミュニティを介して、NFTの保有者、クリエイターやNFTプロジェクトが親密なコミュニケーションをとれる点です。
例えば、NFTプロジェクトでは、「この種類のNFTを保有していれば、クローズドなコミュニティに参加できる権利を渡します」という手法がよくとられています。
参加したコミュニティを通じて、NFTの所有者はNFTプロジェクトを盛り上げるアイディアを提案する機会が得られますし、クリエイターやNFTプロジェクトの運営者はNFTにかける思いやNFTプロジェクトの方向性などの考えを、NFTの所有者に対し熱意をもって伝えられるでしょう。
また、NFTの保有者がSNS上で、自身が保有しているNFT関連の投稿をしたり、NFTをプロフィール写真にしておくことで、プロフィールを閲覧した人がそのNFTプロジェクトのNFTを購入し、最終的にはNFTクリエイターを応援、支援することにつながります。
NFTは、今まで収益化に繋がりづらかったクリエイターを救う、新しい仕組みとして注目されています。
NFTについてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
NFTを活用しているSNSの事例をご紹介!
Twitterはイーロンマスク氏に買収されたことで、Web3参入に大きく前進しました。
まず1つ目として、Twitter上でNFTをプロフィール写真に設定できるようになりました。
基本的にプロフィール写真は円形のもので表示されていましたが、NFTをプロフィール写真に設定した場合は、画像が六角形で表示され、一目でNFTとわかる仕様になっています。
また、Twitterは投げ銭機能を追加し、暗号資産払いも可能にしました。
他にも大手暗号資産取引所「BINANCE」のCEOであるチャンポン・ジャオ氏も、Twitterの動きを支持するとアメリカの金融番組で発言しており、今後2社でどのような相乗効果を生んでいくのか期待されています。
Instagramの開発・運用を行っているMeta社(旧Facebook社)は、InstagramにNFTの投稿機能を導入すると、2022年8月に発表しました。
その後ユーザーが保有するNFTをInstagramと連携させ、NFT画像を投稿することでNFTを利用していることが分かるような仕組みを実際にリリースしました。
しかし、NFTサービスは順調かと思われましたが、2023年3月にMeta社のコマースと金融技術責任者であるステファン・カスリールが、急遽サービスを終了すると発表しました。
Meta社は、NFTサービスを終了する理由を「リールなどのショートムービーに注力するため」と公表しています。
redditは、2005年にアメリカで設立された大型掲示板サイトで、アメリカ、イギリス、カナダ等の英語圏で利用されています。
特にアメリカでは20〜30歳を中心に利用者が拡大し、2020年10月の1日あたりの平均利用者数が5,000万人超であると公表しています。
2022年7月には、「コレクタブル・アバター(Collectible Avatars)」の名称を用いてNFTをローンチし、当時NFTを購入するために開設されたウォレット数は300万以上とされ大変話題になりました。
キャラクターデザインは、redditと提携しているアーティストによって作成された限定版となっており、販売収益の一部はアーティストに還元されるという仕組みです。
最も注目されたコレクタブル・アバターのコレクションは、一つのNFTが最高額18ETH(約359万円)で購入されたコレクションです。
そしてその日から24日間で計817回も取引がされて、大手NFTマーケットプレイスであるOpenSeaの1日あたりの取引量で1位になりました。
Discord
Discordとは、ゲームユーザー向けにリアルタイムでのテキスト、ビデオ、ボイスチャットをホストするためのアプリケーションとしてスタートしましたが、使い勝手の良さから仮想通貨業界でも広く使われるようになりました。
Discordは他のプラットフォームに比べより細かくコミュニティを分けることができるので、小さなプライベートチャンネルを立ち上げて同じ趣味の人とより密接な内容でテキストを交わしあい、深い繋がりを築くことができます。
また、Discordは 外部事業者の広告が一切掲載されず、ユーザーがサーバーでアカウントアップグレードをする時に課金する方法で収益を得ています。
SNS以外のNFT事例を知りたい方は、以下の記事もご参照ください。
今後参入してきそうなSNSを予想!
現状、Web3に参入すると明言しているSNS企業があるわけではありませんが、NFTの実用性と将来性を考えると増えてくる可能性があります。
Twitter、reddit、Discordのように既にNFTを活用しているSNSは、NFTにどのようなユーティリティを追加できるかが課題となりそうです。
一方で、まだNFTが活用されていないMedium、Telegram、Voicy、ZoomなどのSNSやアプリケーションは、今後NFTを活用する可能性が期待されています。
SNSのNFT活用が注目されていますが、それとは別に次世代のSNSと呼ばれている分散型SNSも話題になっています。
次世代のSNSである分散型SNSをご紹介
分散型SNSとは、ブロックチェーンによって構築されたSNSのことを言います。
具体的な特徴としては、まずは中央管理者がいなく民主的な運営ができる点です。
従来であれば、中央管理者がユーザーの情報をデータベースに保管していましたが、分散型SNSの場合中央管理者がいなく、ブロックチェーンの仕組みを利用して情報を保管しています。
その結果、セキュリティも担保されつつ、ハッキングのリスクも少ないというメリットがあるほか、投稿の収益化、暗号資産の利用のしやすさ、システム障害の発生が少ないといった特徴があります。
現在注目されている分散型SNSは、Lens Protocol、Damus、Mastodonなどです。
分散型SNSの詳しい解説記事を執筆中!
まとめ
ここまで、SNSでNFTを活用するメリット、SNS企業のNFT活用事例、今後の考察をまとめてきました。
Instagramを運用しているMeta社も、一度はInstagram上でNFTの活用を開始しましたが、結局は利用を中止するなど手探り状態で動いている段階です。
今後、他のSNSでも同じ状況になってもおかしくないため、各プラットフォームの動向は日々チェックしていく必要があります。
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