近年、SNSを通じた健康志向の高まりや筋トレブームの広がりにより、若い世代を中心にフィットネスへの関心が高まっています。
こうしたトレンドを背景に、freeden合同会社(以下、freeden)は、フィットネスコンテスト「Sexy Body Labo Festival(現:Elegance Harmonia【ELEMONIA(エレモニア)】)(※1)」を2023年から開催してきました。
2024年10月に開催された第2回大会では、審査と観客投票に「SBINFT Mits」を導入し、集計の迅速化と透明性の向上を実現しました。
さらにfreedenは、大会参加者との継続的なつながりを築くほか、データを活用してスポンサー企業へ提案を行うことで、イベントのさらなる発展を目指すとしています。
背景と課題

freedenは、「それぞれの美や価値観を表現し、楽しく自信を持つ」というコンセプトのもと、2023年からフィットネスコンテスト「Sexy Body Labo Festival」を開催しています。
この大会では8つの部門を設けており、各部門で出場者が観客席まで続くランウェイを自由に歩き、自分らしいポーズを披露する場を提供しています。
また、freedenは、観客には応援だけでなく、評価を通じて大会に参加する楽しさを提供するため、初開催時から「審査員評価」と「観客投票」を組み合わせた審査方式を採用しています。これらの取り組みによって、観客と出場者の間に一体感が生まれる仕組みを作り上げてきました。
一方で、「観客投票」は、紙の投票用紙を手作業で集計するため運営スタッフへの負担が大きく、集計作業における正確性の確保や、時間的な制約も課題となっていました。
freedenがNFTに注目した理由
freeden代表の風間賢彦氏は、大会運営の効率化と透明性向上を目指し、新たな技術の導入を検討していました。その中で注目したのがNFT(Non-Fungible Token)です。
NFTは所有証明や保有履歴をブロックチェーンに記録できる仕組みを持ち、近年ではデジタルアート分野だけでなく、マーケティングやイベント運営など多岐にわたる領域で、活用の幅が広がっています。
特に、SBINFTが提供する「SBINFT Mits」は投票やアンケート、NFTの配布などを一つのプラットフォームで完結できる点が特徴です。風間氏は「大会運営に必要な機能が揃っており、理想的なサービスだと感じました」と、このプラットフォームの実用性を評価しました。
SBINFTが提供する「SBINFT Mits」は、NFTの配布、投票、アンケートなど、多彩な機能を一元管理し、効率的な実施と分析を可能にするファンマーケティングプラットフォームです。
取り組み
freedenは、SBINFT Mits上で「審査員評価」と「観客投票」を一元管理する仕組みを導入しました。これにより、得点集計の効率化と透明性向上を同時に実現しています。
大会前の準備
大会前には、SBINFT Mits内に審査員用・観客用の専用ページをそれぞれ作成し、各ページへのアクセス権限を付与した「審査権NFT」と「投票権NFT」を発行しました。
Sexy Body Labo Festival | 配布対象者 | 概要 |
---|---|---|
審査権NFT | 審査員 | このNFTを保有する審査員は、専用審査ページにアクセスし、出場者の評価を入力できます。 |
投票権NFT | 観客 | このNFTを保有する観客は、専用投票ページにアクセスし、自分が支持する出場者に投票できます。 |
大会当日の運営
大会当日は、審査員がSBINFT Mits上の専用ページから各出場者を評価し、投票権NFTを保有する観客はスマートフォンから投票を行いました。
これらのデータはSBINFT Mitsで一元管理され、リアルタイムで集計が行われました。

|SBINFTの支援内容
SBINFTは、「Sexy Body Labo Festival」において、「SBINFT Mits」を軸とした運営支援を行いました。具体的には、NFTの作成や配布のサポート、投票システムの設計、大会当日の投票プロセスの立案、さらに将来的なNFT活用の提案まで、多岐にわたる支援を提供しています。
また、「SBINFT Mits」の導入を円滑に進めるため、運営スタッフ向けの事前研修を実施。大会当日には現場支援を通じて、スムーズな投票環境の実現に貢献しました。
効果

freedenは、「SBINFT Mits」の活用によって大きく3つの効果が得られたと評価しています。
- 投票集計に伴う運営スタッフの負担軽減
- 順位決定までの時間短縮
- 自動グラフ化によるデータの可視化
風間氏は、「以前は集計にスタッフ数人で30分掛かっていたものが、正確・公平な審査が瞬時に出るので画期的だと思いました。グラフで可視化できるので、次回以降リアルタイムで放映しても良いなと思いました」と語っています。
観客からも「これまでの大会にはない投票方法で新鮮」「NFTを使った投票は難しいと思っていたが、やってみると簡単だった」「最先端の取り組みに参加できて楽しかった」といった声が寄せられ、NFTを使用した投票が投票が大会の盛り上がりにも貢献しました。
今後の展望
freedenは、今後もNFTを活用し、大会参加者とのコミュニケーションを継続していく予定です。この取り組みを通じて、大会参加者の次回大会への参加モチベーションを維持するとともに、広告やスカウト活動を含む採用の効率化にも期待を寄せています。
さらに、freedenは、チケット販売時に得られたデモグラフィックデータとNFT保有情報を組み合わせることも検討しているそうです。これにより、ターゲット層を的確に捉えたプロモーション戦略の立案が可能になり、スポンサー企業(※2)により高い付加価値を提供できると考えています。
「企業様にとって、より価値のある提案ができるよう心がけています。そのために、我々に関心を持ってくださる方々を正確に把握し、そのデータを活かすことで、マーケティング的な観点からもより具体的なご提案に繋げられると考えています」(風間氏)

SBINFTについて

利便性の向上、コミュニティーの形成、新たな体験の提供。そんなNFTを通した革新的なサービスを、先頭に立って社会へ。そのサービスを誰もが信頼できるプラットフォームで、社会の常識に。ひらかれ、つながった社会の構築を目指して。
所在地 | 東京都港区六本木一丁目6番1号 泉ガーデンタワー |
設立 | 2015年5月 |
事業内容 | ・NFTプロジェクトの運営を通じたファンの可視化、育成、獲得が出来るマーケティングプラットフォーム「SBINFT Mits」の提供 ・承認制による安心安全なコンテンツのみ流通することを目的としたパブリックチェーンによるNFTマーケットプレイス事業「SBINFT Market」の提供 ・企業や団体などが、NFTを活用した新たなビジネスモデルの構築を実現するためのNFTコンサルティング事業「NFT Consulting」の提供 ・自社ドメイン上で様々なNFTコンテンツのマーケットプレイス構築を実現するWebAPIによるマケプレ構築支援事業「TOKEN CONNECT」の提供 |
URL | https://sbinft.co.jp/ |
SBINFTでは「Be the FIRST. Be the STANDARD. NFTを社会に広げる、その真ん中に」を企業理念に掲げ、NFT事業への参入障壁を下げるような技術開発に取り組んでいます。
当社では、NFTマーケットプレイスの運営の経験とノウハウをもとに、NFTコンサルティング事業、技術開発・支援も積極的に行っています。
もしNFTを活用してみたい、NFTに興味はあるけれどどう活かせばよいか悩んでいる…など、NFTにまつわるご検討事項がありましたらぜひSBINFTにご相談ください。
(※1)フィットネスコンテスト 「Sexy Body Labo Festival」 は、美や健康・フィットネスを通じて自分を好きになるきっかけを一人でも多くの方に届けられる場を提供するべく、「ELEMONIA」に名称を変更しました。2025年10月初旬には「Elegance Harmonia Award 2025」を開催予定。
(※2)freedenによると、2024年の大会には20社以上の企業がスポンサーや協賛企業として参加。
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