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インタビュー

SBINFTステートメントインタビュー|代表取締役社長 高長徳

「Be the FIRST. Be the STANDARD. NFTを社会へ広げる、その真ん中に。」をステートメントに掲げ、NFTを通した革新的なサービスで、ひらかれ、つながった社会の構築を目指すSBINFT。

パブリックチェーンによるNFTマーケットプレイス「SBINFT Market」は、安心安全なコンテンツのみ流通することを目的として承認制を採用し、2021年初頭から巻き起こったNFTブームを牽引してきました。

そして、2023年7月にはファンとの交流、ファンの可視化、獲得ができるプラットフォーム「SBINFT Mits」を発表。より多くの方がNFTをあたりまえに利用できる社会の実現に向けて、新たな一歩を踏み出します。

そんな新たなフェーズを迎えたSBINFTは、未来社会に向けて市場を牽引する決意表明のため、2023年11月に新しいステートメントを発表しました。

今回は、新ステートメント策定を主導したSBINFT代表取締役社長 高長徳に、ステートメントの言葉に込めた想いをインタビューしました。

SBINFTのステートメント

Be the FIRST. Be the STANDARD.
NFTを社会へ広げる、その真ん中に。


利便性の向上、コミュニティの形成、新たな体験の提供。
そんなNFTを通した革新的なサービスを、先頭に立って社会へ。
そのサービスを誰もが信頼できるプラットフォームで、社会の常識に。
ひらかれ、つながった社会の構築を目指して。
出典:SBINFT公式サイト「STATEMENT」

高長徳 略歴

SBINFT株式会社
代表取締役社長
高 長徳(こう ちゃんど)
ブロックチェーン推進協会 理事

IT系コンサル会社を経た後、GMOメディア株式会社、ヤフー株式会社(現:LINEヤフー株式会社)、株式会社ドリコムや株式会社モブキャストホールディングスでゲームプラットフォームのブロデューサーを歴任。
2018年より本格的にブロックチェーン領域でプラットフォーム事業を立ち上げる。
2021年4月、NFTマーケットプレイス「nanakusa」をリリース、同年9月にSBIグループにジョインし、SBINFT株式会社代表取締役に就任。
現在はNFTマーケットプレイス「SBINFT Market」及び、NFTを活用したデジタルマーケティングプラットフォーム「SBINFT Mits」を運営。
国内におけるNFT関連事業のリーディングカンパニーとなるべくプラットフォーム事業を展開中。

インタビュー

——新ステートメントを作るまでの経緯を教えてください。

僕が社長に就任した2019年に、「ブロックチェーンサービスで革新的な経験を世の中に」というステートメントを作りました。

当時、僕はブロックチェーン技術そのものに惚れ込み、社会に浸透させたいという思いがありました。その頃の当社の事業内容は「ウォレット」と「NFT」でしたが、当時はまだこれらの言葉が世間に知られていなかった時代です。

2019年から2020年まではじわじわと市場が広がり、僕の思いと市場の動きが同調する形で成長していきました。その時に、自分にはNFTを日本社会に最初に広めて、浸透させる使命があると強く感じました。この思いは今でも変わりません。

そして、2021年に爆発的なNFTブームが到来しました。市場の成長にともないブロックチェーン業界が細分化され、以前のステートメントは時代や会社の方向性にマッチしなくなりました。ここから新ステートメントを作りたいと思ったのです。

——なぜSBINFT独自のステートメントを作ったのですか?

大前提として、SBIグループの5つの経営理念が土台にあります。グループの一員としてシナジーを発揮し、社会に貢献することが、グループ子会社の代表者としての責務です。

SBIグループの5つの経営理念
正しい倫理的価値観を持つ
「法律に触れないか」、「儲かるか」ではなく、それをすることが社会正義に照らして正しいかどうかを判断基準として事業を行う。
金融イノベーターたれ
革新的技術を導入し、より顧客便益性を高める金融商品やサービスを提供することで、従来の金融のあり方に変革を与える。
新産業クリエーターを目指す
21世紀の中核的産業の創造および育成を担うリーディング・カンパニーとなる。
セルフエボリューションの継続
「創意工夫」と「自己変革」により経済環境の変化に柔軟に対応すべく、自己進化し続ける。
社会的責任を全うする
SBIグループ各社は、社会の一構成要素としての社会性を認識し、様々なステークホルダー(利害関係者)の要請に応えつつ、社会の維持・発展に貢献していく。
出典:SBIホールディングス公式サイト「経営理念」

しかし、ブロックチェーンやNFTはまだ新しく社会実装の途上にある技術であり、市場も未熟です。

僕にはNFTを社会へ広げ、市場をリードするという大きな目標があります。そのためにはNFTに特化した明確なステートメントによる意思表明が必要でした。これが、独自のステートメントを策定した理由です。

——新ステートメントを作るときに苦労はありましたか?

僕は、自分の中にあるたくさんの想いを言葉にすることが苦手です。無意識に本当の気持ちを端折ってしまうことがあり、思い通りに伝えられずに歯痒さを覚えることもありました。

ステートメントの策定においては、深く内省し、僕自身の本当の気持ちと真剣に向かい合うことを意識しました。そして、一つひとつの微細な想いまで拾いあげ、丁寧に言葉に落としていきました。

——「ひらかれ、つながった社会」とはどのような意味ですか?

僕は昔からブロックチェーンのパブリック性を重視してきました。

ブロックチェーンには透明性があり、改ざんが難しく、誰でもトレーサビリティを確保できるという特性があります。そして従来の中央集権型のIT技術とは異なり、パブリックチェーンは誰でも情報にアクセスできます。

ステートメントでは、パブリックチェーンを彷彿とさせる「ひらかれ、つながった社会」というフレーズを入れることで、僕たちが目指す社会の在り方を表現しています。

パブリックチェーンとは、どこからでも、誰でも情報を閲覧できる公開されたブロックチェーン・ネットワークです。管理者が存在せず、取引情報はすべて公開されていることが特徴です。

——「利便性の向上」とは具体的にどのようなイメージですか?

近年のSNSの発展やAIの台頭により、社会の利便性は高まってきています。しかし、パブリックチェーンには従来の中央集権的なIT技術とは異なる特性があります。

一つの組織や個人が全てを管理するのではなく、皆でデータを共有し管理する「分散型」のネットワーク、自動で契約を実行する「スマートコントラクト」、ネットワーク全体で話し合い決定するガバナンスシステム、そしてデータの改ざんが難しく、誰でも確認できる「非改ざん性」と「透明性」などです。

これらの特性を活かした革新的なサービスを社会に広く実装することで、より広範な個別ニーズに応え、さらなる利便性の向上が実現できると考えています。

——NFTを活用したコミュニティは、これまでのデジタル社会のコミュニティと何が違うのですか?

従来はデータの信頼性を証明することが技術的に困難でした。

ブロックチェーン技術とNFTの登場で、データに証明を付与し、透明性と非改ざん性が確保できるようになりました。これにより信頼性の問題が解決され、デジタル上で自身がコミュニティの一員であることを対外的に証明できるようになったことが、NFTを活用したコミュニティの特徴といえます。

——「新たな体験」とは具体的にどのようなイメージですか?

これまでのITの世界は、プラットフォーマーがデータを管理する中央集権型が一般的でした。

中央集権型では、企業がデータを所有・管理するため効率的に運用できることが利点です。しかし、もしデータの改ざんや不正取引があっても外部から確認できないことから、透明性に欠けるという問題がありました。また、サービス終了やサーバートラブルによるデータ消失のリスクも存在しています。

一方、ブロックチェーンでは、ユーザーがデータを所有・管理します。ブロックチェーンの特性として改ざんが実質的に不可能で、取引記録の公開により不正が発見しやすくなるため、透明性が確保されます。また、分散管理によりデータを半永久的に保存できます。

このように、ブロックチェーンはこれまでのIT技術とは異なる特性を持つため、ブロックチェーン基盤の新しいサービスはすべて「新たな体験」になるのではないかと考えています。

具体例の一つとして「ブロックチェーンゲーム」が挙げられます。

現在一般的に普及しているソーシャルゲームでは、ゲーム内のアイテムを売買する前提では設計されていません。そのため、ガチャへの過剰な課金やリアルマネートレードが社会問題になってきました。

|リアルマネートレードの問題性

ゲーム内の通貨やアイテム、キャラクターなどを現実のお金で売買することをリアルマネートレードといいます。

リアルマネートレードは、詐欺行為やアカウントハッキングなどの犯罪行為や、不正ツールの使用などの不正行為に繋がる恐れがあります。そのため、ソーシャルゲーム市場を中心に社会問題となっています。

ブロックチェーンゲーム(ブロックチェーンを基盤としたソーシャルゲーム)は、ゲームアイテムをNFT化できるため、ユーザー同士でアイテムを売買することを前提に設計できます。これはこれまでのITサービスとは真逆の世界であり、「新たな体験」といえるでしょう。

 

——ステートメントから目指すビジョンを教えてください。

SBINFTは、NFT関連のプラットフォーム事業として、「SBINFT Market」と「SBINFT Mits」の2つを展開しています。「SBINFT Market」はNFTの売買ができるマーケットプレイスであり、「SBINFT Mits」は企業とユーザーを繋げるサービスです。

僕は、NFTが人から人、企業から企業へと渡る際のハブのように機能する、デジタルインフラとしてのプラットフォームを構築することを目指しています。

そして、僕たちの生活にNFTが溶け込んだ「ひらかれ、つながった社会」の実現に向けて、全社一丸となって邁進し続けます。

——本日は以上です。ありがとうございました。

僕が目指す方向性を皆さまに知ってもらう機会を得たことで、実現に向けてこれまで以上に前向きな気持ちになりました。本日はありがとうございました。

SBINFTのプラットフォーム事業

SBINFT Marketについて

「SBINFT Market」は、公認されたコンテンツホルダーやNFT販売事業者、個人活動するアーティストが制作したNFTの販売(一次販売)および、利用者同士が保持しているNFTを売買(二次販売)できる、パブリックチェーンのNFT売買プラットフォームサービスです。対応する決済手段は、Ethereum、Polygon、Oasys、およびクレジットカード(日本円)です。

SBINFT Marketを見る

SBINFT Mitsについて

「SBINFT Mits」は、導入企業やプロジェクトが、自社データとNFTの組み合わせによりファンを可視化したうえで、その育成や獲得までをワンストップで実現するマーケティングプラットフォームです。NFTの発行、コミュニティー形成および運営に役立つ11種の機能により、ファンとダイレクトな関係性を構築し、Web3に関する知見がない場合でもNFTプロジェクトを開始して、容易にNFTを活用したマーケティングを行うことができます。

SBINFT Mitsをもっと知る

SBINFTについて

利便性の向上、コミュニティーの形成、新たな体験の提供。そんなNFTを通した革新的なサービスを、先頭に立って社会へ。そのサービスを誰もが信頼できるプラットフォームで、社会の常識に。ひらかれ、つながった社会の構築を目指して。

所在地東京都港区六本木一丁目6番1号 泉ガーデンタワー
設立2015年5月
事業内容・NFTプロジェクトの運営を通じたロイヤルカスタマーの可視化、育成、獲得が出来るマーケティングプラットフォーム「SBINFT Mits」の提供
・承認制による安心安全なコンテンツのみ流通することを目的としたパブリックチェーンによるNFTマーケットプレイス事業「SBINFT Market」の提供
・企業や団体などが、NFTを活用した新たなビジネスモデルの構築を実現するためのNFTコンサルティング事業「NFT Consulting」の提供
・自社ドメイン上で様々なNFTコンテンツのマーケットプレイス構築を実現するWebAPIによるマケプレ構築支援事業「TOKEN CONNECT」の提供
URLhttps://sbinft.co.jp/

SBINFTでは「Be the FIRST. Be the STANDARD. NFTを社会に広げる、その真ん中に」を企業理念に掲げ、NFT事業への参入障壁を下げるような技術開発に取り組んでいます。

当社では、NFTマーケットプレイスの運営の経験とノウハウをもとに、NFTコンサルティング事業、技術開発・支援も積極的に行っています。

もしNFTを活用してみたい、NFTに興味はあるけれどどう活かせばよいか悩んでいる…など、NFTにまつわるご検討事項がありましたらぜひSBINFTにご相談ください。

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