SBINFT Marketは、NFTの購入希望者と販売希望者がNFTの売買を行うためのプラットフォームサービスで、総合金融グループであるSBIグループ傘下のSBINFT株式会社が運営しています。
SBINFT Marketでは、ウォレット保有者であれば誰でもNFTを売買することが可能ですが、健全なNFT取引を楽しんでいただけるよう、NFTの出品の一部を承認制としています。
本記事では、NFTの保有者がSBINFT MarketにおけるNFTの出品について解説します。
出品について
出品とは?
出品とは、保有しているNFTを販売または売却したいと考える方が、NFTをSBINFT Market内に掲載し、購入者が購入可能な状態にすることです。
なお、SBINFT MarketでNFTを出品できる方は下記のとおりです。
- SBINFT Marketの公認アーティスト(個人)
- SBINFT Marketのパートナー事業者(法人)
- SBINFT Marketにウォレット接続した一般ユーザー
そのため、SBINFT Marketでは、下記のいずれも「出品」という手続きで行っていただきます。
- 公認アーティストまたはパートナー事業者が、生成したNFTを一般ユーザーに販売すること
- 一般ユーザーが、自身が保有するNFTを他の一般ユーザーに売却すること
出品できるNFTの分類
出品者により、出品できるNFTは異なります。
SBINFT Marketは、NFTを「一次流通のNFT」と「二次流通のNFT」に分類したうえで、「一次流通NFT」の出品を承認制にしています。
SBINFT Marketが承認制を採用しているのは、特定の管理者が存在せず誰でも自由に参加できるパブリックチェーンにおいて、詐欺などのリスクからユーザーの皆様を守るためです。
なお、「二次流通NFT」の出品には制限を設けておらず、法令および利用規約に違反しない限り誰でも自由に出品することができます。
一次流通NFT
本記事における一次流通NFTとは、「公認アーティスト」または「パートナー事業者」が生成(「Mint」ともいいます)して一般ユーザー向けに販売するNFTのことをいいます。
なお、OpenSea等、SBINFT Market以外の場所で生成されたNFTであっても、「公認アーティスト」または「パートナー事業者」が販売するNFTであれば、一次流通NFTとしてSBINFT Marketで出品することができます。
二次流通NFT
本記事における二次流通NFTとは、一般ユーザーが「公認アーティスト」または「パートナー事業者」から購入した後、SBINFT Marketで出品して売却しようとするNFTのことをいいます。
なお、SBINFT Marketの取り扱い対象のNFTであれば、一般ユーザーがOpenSea等SBINFT Market以外の場所で購入したNFTであっても、二次流通NFTとしてSBINFT Marketで出品することができます。
出品方式
NFTの出品方式は「通常方式」と「オークション方式」の2種類から選択できます。
通常方式の出品
通常方式の出品とは、NFTを固定価格で出品することです。
通常方式の出品を行える方は下記の方です。
- SBINFT Marketの公認アーティスト(個人)
- SBINFT Marketのパートナー事業者(法人)
- SBINFT Marketにウォレット接続した一般ユーザー
また、出品した後、購入希望者が購入するまでの間であれば、いつでも出品をキャンセルすることができます。
オークション方式の出品
オークション方式の出品とは、NFTの価格を購入希望者による入札で決定する出品方式のことです。
オークション方式の出品を行える方は下記の方です。
- SBINFT Marketの公認アーティスト(個人)
- SBINFT Marketのパートナー事業者(法人)
なお、出品した後にキャンセルを実行できるのは、入札が行われるまでの間です。入札者がいる場合は、出品をキャンセルすることができません。
出品に関する費用
出品時の費用は、出品方式により異なります。
通常方式で出品した際の費用
通常方式の出品の場合に出品者が負担する費用は下記の通りです。
- プラットフォーム手数料(購入者による購入時に発生)
なお、通常方式での出品およびキャンセル実行時に、出品者によるガス代の負担は発生しません。購入希望者がNFTの購入を実行したことに伴うNFT転送時のガス代は、購入者が負担いたします。
オークション方式で出品した際の費用
オークション方式の出品の場合に出品者が負担する費用は下記のとおりです。
- プラットフォーム手数料(購入者による購入時に発生)
- ガス代(出品時、オークション終了時および出品キャンセル時に発生)
出品方法
SBINFT Marketにウォレット接続し、マイページから出品したいNFTを選択することで出品手続きができます。
SBINFT Marketにウォレット接続する方法と、NFTを生成する方法が分からない方は下記をご参照ください。
通常方式で出品する手順
SBINFT Marketにウォレット接続した後、右上のアイコンにカーソルを合わせ、表示されたメニューから「MY PAGE」をクリックしてマイページを開きます。
マイページ内で、出品したいNFTを選択します。
「出品手続きに進む」をクリックします。
表示された画面で、出品方式を選択します。
出品方式により入力する項目が異なるため、必ず出品方式を最初に選択してください。
「通常の出品」を選択します。
出品価格を入力し、プラットフォーム手数料を確認したうえで「出品する」をクリックします。
なお、クレジットカード決済を許可できる方が、上図②の欄で「クレジットカード決済での支払いを許可する」にチェックマークをつけて出品すると、購入者が購入代金をクレジットカード決済で支払うことができるようになります(許可できない方は上図②の欄が表示されません)。
また、クレジットカード決済を許可する場合は、本ページ下部の「購入者にクレジットカード決済を許可する際の注意点」もご確認ください。
メタマスクが起動するので「確認」「承認」の順でクリックしてください。
「NFTを出品できました」という表示が出れば出品手続きは完了です。
オークション方式で出品する手順
「公認アーティスト」または「パートナー事業者」がオークション方式で出品を行う場合は、「オークション」を選択します。
下図①のスタート価格および下図②でオークション期間を選択し、プラットフォーム手数料を確認したうえで「出品する」をクリックします。
メタマスクが起動するので「確認」「承認」の順でクリックしてください。
「NFTを出品できました」という表示が出れば出品完了です。
出品実行の説明は以上です。
出品キャンセル
出品のキャンセル手順
SBINFT Marketにウォレット接続した後、右上のアイコンにカーソルを合わせ、表示されたメニューから「MY PAGE」をクリックしてマイページを開きます。
マイページ内で、キャンセルしたいNFTを選択します
「出品をキャンセルする」をクリックします。
メタマスクが起動するので、「確認」をクリックします。
出品手続きがキャンセルされたことを確認できればキャンセル手続きは完了です。
購入者にクレジットカード決済を許可する際の注意点
購入者によるクレジットカード決済を許可する場合、通常の決済とことなる点があります。
ロイヤリティについて
出品者が、NFT生成時にロイヤリティの分配設定を行っていたとしても、購入者によるクレジットカード決済の売上代金は、分配の対象外であるため、分配は実行されません。
カード決済手数料について
購入者がクレジットカード決済を行う場合、販売代金から控除される金額に、クレジットカード決済手数料が追加されます。
決済代金の受領方法
SBINFT Marketの公認アーティスト(個人)の場合
SBINFT Marketの公認アーティスト(個人)が、クレジットカード決済代金を受け取るためには、ウォレット接続語のマイページから出金申請を行う必要があります。
出金申請の方法は下記をご参照ください。
SBINFT Marketのパートナー事業者(法人)の場合
SBINFT Marketのパートナー事業者(法人)の場合、SBINFTがクレジットカード決済代金を送金いたします。
なお、送金額は、月間販売合計額(※)から、プラットフォーム手数料およびクレジットカード決済手数料を控除した金額です。
(※)毎月1日から月末までの間にクレジットカード決済により販売された販売額の合計額
クレジットカード決済にかかる注意事項の説明は以上です。
SBINFTは、NFT発行者とホルダーの良好かつ持続的な関係を構築をするための様々なツールを統合した総合NFT運営支援サービス「SBINFT Mits」を提供いたします。
Mitsをご利用いただくと、NFT導入時の開発や、複数のアプリケーションを利用した煩雑な管理から解放されるだけでなく、Mitsにアカウント登録している全ユーザーに対し、自身のNFTプロジェクトの魅力を伝えられるだけでなく、ダイレクトマーケティングツールとしても活用することができます。
また、SBINFTは、NFTマーケットプレイスの運営の経験とノウハウをもとに、NFTコンサルティング事業、技術開発・支援も積極的に行っています。
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SBINFTでは「Be the FIRST. Be the STANDARD. NFTを社会へ広げる、その真ん中に。」を企業理念に掲げ、NFT事業への参入障壁を下げるような技術開発に取り組んでいます。
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