NFTの売買やDApps(分散型アプリケーション)を利用しようと思った際に作らなければならないウォレット。
NFTに参入したばかりの方にとっては、ウォレットの仕組みや暗号資産取引所との違いなど知らないことが多々あるかと思います。
この記事では、ウォレットがどのような仕組みをしているのか、暗号資産取引所とどんな違いがあるのかを解説し、NFTマーケットプレイスで利用できるウォレットをいくつかご紹介します。
今回ご紹介するウォレットは、SBI Web3ウォレット、MetaMask(メタマスク)、Wallet Connect(ウォレットコネクト)、Coinbase Wallet(コインベースウォレット)の4種類です。
ウォレットコネクトはウォレットではなく、多種多様なウォレットをNFTマーケットプレイスやDApps(分散型アプリケーション)に接続するための橋渡しのようなサービスです。
ウォレットとは?
ウォレットの概要
まず初めに、ウォレットについて簡単に解説していきます。
ウォレットとは、暗号資産やNFTなどを保管するための口座もしくはお財布のようなものです。
従来の銀行口座やお財布が
Web3の世界で置き換わったもの
ハードウォレットやコールドウォレット、カストディアルウォレットやノンカストディアルウォレットなど、ウォレットには様々な種類ありますが、今回は解説を割愛させていただきます。
ウォレットの種類に関しての記事を鋭意執筆中!
ウォレットについて絶対に押さえておきたい点として、どの種類のウォレットにも「公開鍵」と「秘密鍵」と呼ばれる英字の文字列が割り当てられていることです。
公開鍵が一般的に「ウォレットアドレス」と呼ばれるもので、暗号資産やNFTの送受信を行う際に必要となります。
イメージとしては、銀行口座の口座番号だと理解するとわかりやすいかと思います。
秘密鍵は「プライベートキー」とも呼ばれているパスワードのようなものです。
銀行口座へのログインやお金を振り込む際に使用するパスワードと同じようなものだと考えてください。
秘密鍵はパスワードと同じ役割を持っているので、第三者へ知られてしまうとウォレットが盗まれたり、なくしてしまうとウォレットにログインができなくなってしまいます。
秘密鍵の扱いには十分に注意してください。
公開鍵と秘密鍵についてまとめると下記のようになります。
ウォレットについての簡単な解説は以上となります。
続いて、ウォレットの仕組みについて見ていきましょう。
ウォレットの仕組みとは?
ウォレットの仕組みを解説していく前に、イーサリアムのウォレットとビットコインのウォレットで仕組みが少し異なるということを理解しておきましょう。
まず共通しているのは、前項で解説した「公開鍵」と「秘密鍵」と呼ばれる英字の文字列がユーザーのウォレットに割り当てられている点です。
イーサリアムのウォレット
まずはイーサリアムのウォレットの仕組みについて解説していきます。
イーサリアムのウォレットには、みなさんが普段お財布や口座に現金を保管しているのと同じように暗号資産が保管されています。
なので前項でも解説した通り、イーサリアムのウォレットは「ウォレット=お財布や口座」と考えるとわかりやすいでしょう。
ビットコインのウォレット
続いてビットコインのウォレットの仕組みについてです。
ビットコインのウォレットは少し特殊な仕組みをしており、イーサリアムのウォレットとは異なります。
イーサリアムのウォレットは暗号資産を保管するものでしたが、ビットコインのウォレットは取引のデータを閲覧するツールです。
データを閲覧するツールと言われても、ウォレットという単語と相違があるので、あまりピンとこない方が多いかと思います。
もっと噛み砕いて説明すると、ビットコインのウォレットで確認ができるのはビットコインの送金や着金などの利用履歴から算出した残高となります。
送金や着金などの利用履歴から換算して〇〇BTCを持っていることが残高として表示されています。
ウォレットを使っているユーザーからすると、残高しか表示がされないのでこういった違いがあるんだなと頭の片隅に置いておくといいでしょう。
ウォレットと暗号資産取引所の違いは?
次にウォレットと暗号資産取引所の違いについて確認していきましょう。
ウォレットと暗号資産取引所の最大の違いは、「秘密鍵」を管理しているのが自分か企業かです。
自分で秘密鍵を管理するウォレットは、他人に知られないように秘密鍵を大切に保管することで暗号資産を盗まれるリスクが低くなります。
しかし、暗号資産取引所では秘密鍵を企業が管理することになるので、ハッキングなどが起こった際に自分の秘密鍵を守れないというデメリットがあります。
一方で暗号資産取引所のメリットももちろんあります。
それは、暗号資産を簡単に購入できることです。
取引所なんだから当たり前のことじゃないかと思われる方もいらっしゃると思いますが、ウォレットでは暗号資産の購入がまだ難しいため、ウォレットに暗号資産を保管するためには暗号資産取引所を経由するのが一般的です。
まとめると、ウォレットは暗号資産の保管に向いており、暗号資産取引所は暗号資産の売買に向いているということになります。
ウォレットは暗号資産の保管に強く
暗号資産取引所は暗号資産の売買に強い
なので、ウォレットと暗号資産取引所のどちらか片方を利用するのではなく、両方をうまく使い分けることが重要です。
注意点として、NFTは暗号資産取引所では保管ができないのでご注意ください。
ウォレットと暗号資産取引所の違いがわかったところで、有名なウォレットをいくつかご紹介します。
日本円でのNFT売買も可能に!
「SBI Web3ウォレット」
SBI Web3ウォレットは、SBI VCトレードに口座開設をするだけで、事業者及びユーザーが暗号資産とNFTの両方を一つのサービスで管理・売買できるサービスです。
一番の特徴としては、日本初となる日本円だけでオンチェーンのNFTが売買可能なこととなります。
NFTに参入したばかりの方や暗号資産に抵抗がある方などにおすすめのウォレットです。
現在はポリゴンネットワークでSBINFT Marketのみ利用可能ですが、今後対応するネットワーク、NFTマーケットプレイスやDAppsを増やしていくと発表されています。
SBI Web3ウォレットの作成方法はこちら
世界で最も有名なウォレット!
「MetaMask(メタマスク)」
MetaMask(メタマスク)は、ConsenSys社によって2016年9月に公開された世界で最も有名なウォレットです。
使い方や解説のまとめ記事がたくさんあるので、みんなが使っている標準のウォレットを使いたいという方におすすめのウォレットとなります。
メタマスクの作成方法はこちら
様々なウォレットをQRコード読取で簡単に接続!
「Wallet Connect(ウォレットコネクト)」
Wallet Connect(ウォレットコネクト)は、様々な暗号資産のウォレットアプリとDApps(分散型アプリケーション)をまとめて管理し、QRコードからスムーズにウォレットを接続できるサービスです。
直近で色々なウォレットが公開されているので、新しく開発されたウォレットを使いたいという方におすすめのサービスとなります。
ウォレットコネクトはウォレットではなく、多種多様なウォレットをNFTマーケットプレイスやDApps(分散型アプリケーション)に接続するための橋渡しのようなサービスです。
ウォレットコネクトの使い方はこちら
大手暗号資産取引所が運営!
「Coinbase Wallet(コインベースウォレット)」
Coinbase Wallet(コインベースウォレット)は、アメリカ・サンフランシスコに拠点を置く大手暗号資産取引所「Coinbase(コインベース)」が提供しているウォレットです。
二段階認証などの基本的な対策を徹底するなどセキュリティ強度が高いことから、国内外で多く使われているウォレットとなります。
取引所のコインベースにアカウントを持っていたり、海外で有名なウォレットを使用したいという方におすすめのウォレットです。
コインベースウォレットの作成方法はこちら
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